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「そうしたら、まずPTAの役員がグランドに出て、ぞうきんや新聞紙でグランドの水を吸い取り始めた。そのうち見に来てた父兄も協力して、やっと運動会が始められる状態になってん。でもまたいきなり雨がザーッて降り出して、先生も『とにかく30分、様子を見ましょう』ってなった」
このとき学校中は、「絶対運動会をやりたい」っていう雰囲気に包まれていたのだそう。その願いが通じたのか、再び雨が上がり始めたとき、感動のドラマが生まれました。
「降り出した雨でまたグランドは水浸しになったんやけど、なんや、心配そうに外を眺めていた生徒たちが、ぞうきんをもってグランドに下りてきてん。今度は親と子どもたちが一緒になって、水溜りの水を吸い始めたんや。誰も『手伝いなさい』って言ってないんやで。砂場から砂も運んで、運動会ができる状態にみんなでしたんや。でもこれで運動会があるかどうかわからんかってん。そんな不安な状況で、校長先生が校内放送でしゃべり始めた。学校中に緊張が走り、今まで騒いでた生徒もシーンとなった。
『えー、朝から雨が降って心配だった運動会ですが、本日、運動会を予定通り行ないます。生徒は自分のいすを持ってグランドに下りてきてください』
みんな、『ヤッター!』って歓声を上げた。待ちに待った運動会や!」
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