食洗機を使っている人の話は、「食洗機のいいところは、家事の時間が減って、家族でくつろぐ時間が増えたこと。加えて、手あれがなくなったこと」と言います。「逆に悩みは、落ちない汚れがあることと、食器がたくさん入らないこと」。
 でも食洗機を買った人のほとんどが、「手放せない存在になった」になったと言っています。うまく使いこなせば家事の負担が相当減るわけです。そこで、このページでは食洗機の現状と上手な選び方、そしてうまく使いこなすコツをお教えしましょう。Muffin4月号のP95〜P100に「食器洗い乾燥機ここまで使える!」という特集がありますので、そちらも見てくださいね。
卵汚れは、そのまま洗浄機に入れると余計こびりついてしまうことも。
 基本的に油は約48℃のお湯で落ちます。どのメーカーも最近は高温のお湯(70℃〜80℃)で噴射して洗浄しているので、汚れた食器をそのまま食洗機に入れて洗っても汚れは落ちます。ただし、汚れはなるべく放置しないでくださいね。
 卵などのたんぱく質汚れは高温で洗うと固まってしまいます。そのため、低温で洗うか、黄身をさっと流して洗浄機に入れてください。「洗剤なしコース」がある場合は、低温→高温の順で洗うため、卵汚れも落ちます。また、シャープは卵汚れを落とすことに力を入れ、塩を使って洗うので必ず落ちますよ。
 鍋などの焦げつきは、メーカーによっては洗えるところもあります。ただし、ひどい焦げつきはどこのメーカーもあらかじめ落とすことをすすめています。
 手洗いでゴシゴシ洗っても落ちない蓄積された汚れは落ちません。漂白するなどの予備洗いが必要です。
カタログを参考に入れる向きなどを見直してみてください。
 汚れが落ちにくいとしたら、食器の入れ方に問題があるかも。食器が重なっていたり、水がうまく当たるように置いているか見直してみてください。また、汚れを放置してしまった場合は、水につけてふやかしてから食洗機に入れるときちんと取れますよ。
 食洗機のカタログにある収容量は日本工業会が決めた食器で測った食器数(人数)です。普段使っている食器は深かったり、大きかったり形はバラバラ。だから必ずしも決められた点数が入るとは限りません。食洗機を購入するときは、少し大きめを選びましょう。
うまく入れれば、フライパンや鍋も洗えます(メーカーによっては洗えない場合もあり)。
上かごと下かごを入れ替えて使うこともできます。
 TOTOなら、上かごは食器に合わせて3種類のかごのピンを自由に組み合わせることができ、下かごも底上げができるので高さの調整ができます(本誌参照)。東芝日立は上かごの高さが2段階調整でき、下段に大きなものを入れることができます。また、三菱電機象印は食器のピンの幅をスライドすることができるので、皿の深さに合わせて調整ができるようになっています。
 洗浄のみなら最短コースで10分前後、標準コースなら30分前後といったところ。ただし標準コースは通常乾燥時間を加えて約60分前後と表現しているところが多いようです。ただし給湯ではなく給水接続だと、水を電気で沸かす時間が必要なので少し時間(1.5倍くらい)がかかります。乾燥はだいた20分から。でも、余熱だけで乾燥させることもできます。
 洗浄後に食洗機の扉を開けて、自然に乾燥させてしまうのが余熱乾燥。これなら乾燥の時間が短縮でき、もちろんコストもかかりません。ただし、扉を全開にすると、庫内の温度が一気に下がり食器に水滴の跡が残ることも。扉は少し隙間を開ける程度がベスト。TOTOの場合、扉が上下に分かれているので、上の扉だけを開けておけば約60分で乾きます。また余熱を使って扉を開けずに乾燥する「送風コース」なら90分の乾燥で約0.3円のコスト節約ができますよ。
上の扉だけ開ければ、徐々に水分を逃がすことができて、水滴跡が残りません。
 食洗機を標準コースで使った場合、1回の洗浄は約23〜30円。手洗いは使う水量が多いので約50円〜65円かかることを考えると半分以下になります。つまり年間約30,000円〜42,000円の節約に。使用する水の量だけを比べると約1/6〜1/7になります。カタログに書いてある比較は、食洗機の場合、予備洗い(こびりつきを取るためなど)をしないことが前提。実際に使っている人に聞くと、明らかにコストが安くなったという実感はわかないようです。また、給水接続にしている人は、水を温めるために給湯接続より少し電気代が高くなります。
TOTOの場合、水道・高熱費は約4割に減ります。
 「節約コース」がある東芝は約20%、サンヨーは約25%、TOTOの「下かご洗浄」も約25%、松下電器の「節電モード」も約30%コストカットができます。ただし、どれも洗う食器が少ないときに限ります。