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まだ手のかかる1歳半の子供と格闘の日々。
そんな中で気付いた妊娠。
2人目はまだまだ先だな...とつい最近思っていた矢先での妊娠発覚に少々戸惑い気味ではあったけれど、それでも早かれ遅かれ、子供は2人欲しいと願っていた私達夫婦にとっては喜ばしい事。
もう1週間ほどしたら検診に行き、はっきり確定したらお祝でもしようかな...と思っていた。
妊娠も2回めとなると、堂々たるもので、特に動じもせずそれよりも日々自我が芽生えて来る子供に手一杯だった。
思えば少々甘く考えていたのだろう。
突然生理が来た時のような感覚に襲われ、あわててトイレに駆け込むと、出血!
「え?なんで??妊娠してるんじゃないの??」
その時はまだ冷静にそんな事を考えていたが、どんどん強くなる腹痛が激痛に変わり、そこで初めて、この状態に危機感を感じた。
「そうだ....妊娠中に出血したらすぐに病院に連絡をいれるんだ」
前回出産した産婦人科にあわてて連絡を入れ、主人に連絡を取り早急に病院へと向かう。
「妊娠してるってわかってたのに、なんでもっと気を付けなかったんだろう。」
病院へと向かう車の中で、悶々と浮かぶ自己嫌悪と不安。
先生から出た言葉はかなり危険な状態だと言うことだった。
「今すぐ入院して下さい。」
そんな状態にもかかわらず、家に預けて来た子供の事や、突然の妊娠でまだ金銭的にも準備不足な中の入院への不安...。
いろいろ頭に駆け巡っていたが、
「家の事は大丈夫だから...。」
という主人の心強い言葉に後押しされ、そのまま入院する事となった。
しかし先生から出る言葉は変わらずシビアだった。
「ダメになる事も覚悟しといて下さい。」
赤ちゃんはこのまま死んじゃうて事?
一人病室のベットに横になり、点滴をうけていると、急になんとも言えない悲しさが一気に込み上げて来て、その日は涙が止まらず、睡眠なんて出来なかった。
「切迫流産」という言葉はよく耳にしていて、前回の妊娠時にも妊娠についてかかれた本を見ては、気にかけていたつもりだったがまさか自分がその状態になるなんて考えてもいなかった。
絶対安静でトイレのみ歩行可能な日々。
出血の度に襲われる不安。
それでもどんどんあらわれるつわりに吐く毎日。
入院中に受ける診察で、小さな赤ちゃんがまだ生きている事を確認する事だけが救いだった。
そして2週間後。
なんとか赤ちゃんの危機は山場を越した。
先生からももう大丈夫と太鼓判を押され、退院の日に笑顔でこう言ってくれた。
「正直ダメかと思ってました。
でも赤ちゃんは頑張りましたよ。すごい生命力ですよ。
こんなに小さくても生きようとしてるんです。
この生命力を大事にして上げて下さい。」
それまで気負ってた気持ちがスッと楽になるようだった。
安心感からか、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
そして
「ごめんね、ごめんね、絶対無事に生んであげるからね。」
と何回も何回も心の中でお腹の赤ちゃんに話し掛けた。
自分で自分の母性を感じたようだった。
そしてこんな1cmたらずの小さな命に、生きる大切さを教えられたようだった。
家路へと向かう車の中。
窓から見える景色は、一気に季節が巡ったかのような新緑でいっぱいだった。
ちょうど入院した次の日、桜を見に行く予定だったのだが、桜の木は
すでに緑の葉で茂っていた。
そんな景色を目に頭に浮かんだのは、
来年はこの子と家族4人で桜並木を歩く姿だった。
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