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まだ包み紙から出していない一粒のキャラメルを掌で転がしてみた。
十二月、北風が体を包み、心まで侵入しては耐え難い寒さを感じていた。
遠くでボールを追いかけて走る君は、満面の笑顔だったね。
話す時、その優しい声と口調にいつもドキッとさせられては、届かない何かがもど
かしいんだ。
誰とでも仲良くできる君は、恋をしていますか?
最近になって気がついた、これは君への恋心なの?
たまにしか会えないから、頑張って近づいて言葉を交わした。
君は、寒さに震えていたわたしに一粒のキャラメルをくれたね。
君は優しいから、いろいろな人にもキャラメルをあげていた。
かじかむ手を不器用に使って、包み紙から解かれたキャラメル、口にほうばり幸せ
の甘さを感じた。
君はその場にいなかった友達に、ともう一粒キャラメルをくれた。
ごめんね。
そのキャラメルはまだわたしのキャラメル色のコートのポケットにあるんだ。
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