秋は「つとめて」もいい! エッセイ  えみりん

ベルより先に肌寒さで目覚めた休日の朝。カーテンのすき間越しにちらっと見えた空は白色のまじりない澄んだ爽やかな青。今日の快晴を裏切らないそんな青さだ。

休日という心のゆとりとベッドの心地よい温もりに包まれて、「もう一眠り」という気持ちを、空の魅力に押されて「エィッ」っと振り切り起きた。

早速身支度を整え、一人散歩に出てみた。平日は通勤という圧力から肌寒いとしか感じていなかったが、学生時代、この時期の早起きが好きだったことを思い出した。

秋の早朝。冬の厳しさとは違う、この凛とした程よく身の引き締まる空気が私は好きだった。そして「やっぱり好きだな。平日の悩みでしぼみ気味の背筋を正してくれる、そんなパワーと優しさを感じるから。」

こんな秋の朝はよくミルクたっぷりのミルクティをつくっていた。「久々にお気に入りの茶葉でつくろう!」

そう決めながら帰宅すると、旦那さまも同じようにこの空と空気に魅せられてか、肌寒さからかわからなかったが起きていた。内緒の散歩に驚いていた。

「おはよう。ごめんごめん。散歩いってたの。今朝はミルクティでいい?」
「おー。暖かそうでいいね。」

コーヒー党の彼の答えは、目覚めのよさと同じ気持ちの共有を裏付けてくれた。

結婚してちょうど1年。新生活にも慣れ、私たちの朝のスタイルもできてきた。そのスタイルとは違うはずの朝が、以外にも彼と共有できたことで私の気分エンジンはますます回転数を増し、思ったよりずっときもちいい朝になった。

私はやっぱり秋は「つとめて」も好きだな。