 
定番のおせち料理には、それぞれに、さまざまな願いが込められているのはご存じですね。地域などによって多少違う場合もありますが、代表的なものの意味をおさらいしておきましょう。
<えび>背が丸くなる=腰が曲がるまで長生きを願う。
<数の子> たくさんの卵で、子孫繁栄を願います。
<栗きんとん> “黄金の団子”はお金に困らないようにとの意味が。
<黒豆> “まめに働き、まめに元気で”と願いを込めて。
<紅白なます> 紅白の彩りで、めでたさや平安を表します。
<昆布巻き>「よろこぶ」の語呂合わせからめでたい食材。
<田作り> 昔は水田に肥料として使用。豊年豊作を願って。
<伊達巻> 「伊達」は華やか、おしゃれを意味します。

【壱の重】
まず、数の子、田作り、黒豆(地方によっては、たたきごぼうや酢ばすが入ることもあります)は「祝い肴」といい、欠かすことができません。それぞれに縁起のよい言われがあり、子孫繁栄や豊作を祈り、新しい一年をまめにくらせるよう願うものなので、少しずつでも用意するとよいでしょう。
このポイントだけをおさえ、あとはしきたりにこだわらず酒肴になるものを詰めればOK。小鉢やガラス器、おちょこ、ぐい飲みなどに入れてから重に詰めると、上手におしゃれに仕上がりますよ。
【弐の重】
魚やえびの焼き物を中心に詰めるのがセオリーですが、最近では、ローストビーフ、鶏の照り焼き、煮豚などお肉料理も詰め合わることも多くなりました。これらのように、ボリュームあるごちそうを取り合わせればよいでしょう。
えびは、“背中が曲がるまで元気に暮らせますように”という縁起物。色もきれいで全体を華やかに見せてくれますから、焼き物にこだわらず、酒煮(蒸し)やマリネなどにして詰めても。
魚や肉だけだと色味がとぼしくなりがちなので、笹の葉、葉ランなどグリーンを使って詰めるのがコツです。
【参の重】
野菜がたっぷりの煮しめは欠かせないでしょう。飽きずに食べられるよう、歯ざわりのアクセントになる、くわい、ぎんなん、飾り麩などを入れると楽しいですね。
また、三段重をお持ちの人は、三段目にたっぷり入れて、手持ちの重箱が二段の場合は、煮しめは大皿や鉢に盛り込んでも。分量の調節も利いて便利です。 |