高品質なことでは世界的に定評のある日本の家電製品。ほとんど手入れをしなくても使えることは確かですが、日頃のメンテナンスしだいで、寿命や使い心地に差が出ます。今ある家電を快適に使うための、ちょっとしたコツを紹介します。
 庫内の温度は、手前と奥とでは大きく変わってきます。傷みやすいものを奥に、持ちがいいものを手前に入れておくのが原則。でも、奥にしまいこんで腐らせてしまっては意味がありません。いつでも庫内を見渡せる余裕を作ることも大切です。
 頻繁に出し入れする調味料やソースなどのビン類は、ひとつのケースにまとめて入れておくといっぺんに取り出せて便利です。容器は、縦長で取っ手がついていれば取り出しがスムーズに。また背の高いビンを後ろに、低いものを手前に並べると、さらに見やすくなります。
 野菜は立てて保存すると、傷みにくく持ちがアップ。そこで野菜の収納におすすめなのが、ペットボトル。半分にカットしたものに野菜を立てて収納すれば、鮮度を保つだけでなく、置き場所も固定できるので転がったりすることもありません。なお、ペットボトルのカットした部分は手を切る心配もあるので、あらかじめテープを貼っておけば安心です。
 電源プラグが、コンセントにきちんと差し込まれているか、年に1〜2回は、チェックをしておきましょう。電源プラグにホコリがたまると、トラッキング現象といって、火花が飛んで火がでることが、たまにあるのです。特に、電源プラグが少し浮いている状態でホコリがたまると危険です。冷蔵庫のコンセントは、裏側の壁に取り付けられているケースが多く、チェックしにくいこともあります。事前に保護カバーをプラグにつけておくのもいい方法です。
 エアコンを冷房にして使用しているときは、送風にしてしばらく置いてからスイッチを切りましょう。いやな臭いの発生を相当おさえられます。時間は10分から15分程度。すぐに出かけなければならないときは、タイマーをセットしておくといいと思います。
 どんなに気をつけて使っていても、エアコンの内部は汚れます。汚れが軽いうちは、市販の洗浄スプレーも効果があります。新しいうちから、シーズンごとに使うといいと思います。ただ、メーカーによっては、熱交換機のコーティング(保護膜)に影響するので、使用しないほうがいいというところもあります。買ったばかりのときは、使用しても問題ないかどうか、エアコンメーカーに問い合わせたほうがいいと思います。
 エアコンにかぶせるタイプのフィルター。高価なものから安いものまで、いろいろとありますが、安いものでもけっこう効果があります。最初はあまり信用していなかったのですが、2シーズンほど使ってみたところ、エアコン内部に汚れがつきにくくなりました。掃除がラクになります。
 エアコン洗浄スプレーを、古い汚れたエアコンに使用したことがありますが、ほとんど汚れや臭いはとれませんでした。自分で洗えないことはありませんが、やってみたところ、かなり面倒で、メーカー保証もなくなります。通常は、このような専門業者に依頼するか、買い換えるしかないと思います。
 エアコンの室外機は、熱を排出するもの。正面と裏側に、物を置くと、効率が悪くなります。できるだけ風がよく通るようにしておきましょう。直射日光が当たる場所に置いてある場合は、風の通りをジャマしない日よけカバーをかぶせると、多少効率がよくなると思います。
 洗濯機を使い終わったら、可能な限り、フタは開けっ放しにしておきましょう。それだけで、カビの発生をかなりおさえられます。
 乾燥機能付きの洗濯機を使っているならば、たまには乾燥をしましょう。洗濯槽の温度を上げられるので、カビの胞子もやっつけられます。乾燥後にフタを開けっ放しにすれば、洗濯槽の内部を乾燥させられるので、まずカビが発生することはないはずです。
 メーカーの人に教えてもらったアイデアをひとつ。洗濯機を回すときに、塩素系の漂白剤を規定量入れて回すと、カビの発生を予防でき、発生してしまったカビもかなり落とせます。このとき、水量は最大にします。頻繁に実行すればするほど効果的ですが、そんなにできませんから、週に1回くらいでいいと思います。雑巾やワイシャツなど、塩素系漂白剤を使える洗濯物を洗う時、やや多めに入れて洗濯すると効果的です。この方法をきいてから10年くらい実行していますが、市販の洗濯槽クリーナーを使うのと同じか、それ以上の効果があると思います。
 洗濯槽に取り付けられた糸くずフィルターや、乾燥機のフィルターには、意外なほどゴミがたまります。そのままにしておくと、効率が落ち、電気もムダになります。こまめに掃除しておきましょう。
 紙パック式の掃除機は、ゴミをいっぱいにためると吸い込む力が半分くらいまで下がってしまいます。ときどきフタをあけて、チェックしましょう。3分の2くらいまでたまったら交換時期が近づいていると考えてください。ダイソンのようなサイクロン方式は、いっぱいになるまで使っても大丈夫です。
 外部や内蓋を掃除するのはもちろんですが、内釜をセットするときに、内釜の底をふきんでサッとひとふきするようにしましょう。ここにお米がついていて、うまく炊けないことがよくあるのです。
 電子レンジは、庫内の汚れがこびりつかないうちに掃除しましょう。使用後、すぐに拭けば、きれいになります。もしこびりついた場合は、お皿にお湯を入れて、2〜3分加熱すると、汚れがふやけてふき取りやすくなります。
 液晶やプラズマなどの薄型テレビは大して汚れませんが、ブラウン管テレビの画面は、ホコリを引き寄せるために、かなり汚れます。固くしぼった雑巾で拭くと、画面が明るくなります。常にきれいにしておきましょう。
 汚れがひどいときは、水拭きだけでは落とせません。「中性洗剤を使って」と使用説明書に書いてあることもありますが、弱アルカリ性の洗剤を使ったほうが、よく落ちるのは確か。私(Salvatore)の場合、ガラスマイペットガラスクルーを雑巾に少しつけて拭いた後に水拭きし、最後に乾拭きしています。このふたつの洗剤は、界面活性剤が少なく(ガラスマイペット:0.3% ガラスクルー:0.1%)、使いやすいのです。もう15年以上、この方法で拭いていますが、塗装がはがれるなどの問題は、今のところ起きていません。
 なお、パソコンの液晶画面は、固くしぼった雑巾で拭くだけにとどめておいたほうが無難。洗剤や、薬品入りのウェットティッシュ、科学雑巾によっては、画面の表面が少し溶けることがあります。ご注意を。