環境や生活の変化で、食べ物と一緒に入ってきた体内毒素を“排出する力”が弱くなっている現代人。まずは、排出効果の高い食べ物で、効率よく定期的に排出するよう心がけましょう。大森隆史先生にデトックス効果のある食材、サプリメント選びのコツを教えてもらいました。
 毒素の侵入量が少なければ、排出すべき毒素も少なくなり、体への負担も軽くなります。健康に配慮された食品、無農薬・有機栽培のものなどを選ぶこともひとつですが、一般の食品でも下記のようなことを心がけると、ずいぶん毒素の侵入を減らすことができます。
●野菜は流水でよく洗う(農薬類はかなり流れ落ちます)
●肉や魚は湯通しを(野菜を水で洗うの同じように毒を流してくれます)
●薬味はたっぷり(つけ合わせ程度ではなく、料理にうまく合わせてみて)
 デトックス効果のある食材は、大きく分けて4つのタイプがあります。毒素を捕まえて排出する働きのもの、毒素をからめてキャッチし体外に排出する働きのもの、解毒に欠かせない機能を強化する働きのもの、そして毒素蓄積で老化速度がアップするのを抑制するもの。できればまんべんなく摂ることがベストですが、毎日摂取できる食材をひとつ選んで普段の食事に取り入れても効果は実感できるはず。

◇食材◇
玉ねぎ、アスパラガス、ブロッコリー、りんご、コリアンダー、にら、長ねぎ、にんにく、マッシュルーム など


◇食材◇
ごぼう、こんにゃく、里芋、長芋、れんこん、オクラ、トマト、りんご、海藻類、もずく、玄米 など


◇食材◇
玉ねぎ、にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、大根、わさび など


◇食材◇
みそ、しょうゆ、にんじん、ほうれん草、春菊、濃緑黄色野菜、ブロッコリー、小松菜、ごま など

 体内毒素の中で、もっとも懸念すべきは「有害ミネラル」と「有害化学物質」。「有害ミネラル」つまり有害重金属とは、水銀、カドミウム、鉛など。これらは血液中を通って骨にくっついて体に悪影響を及ぼします。早々に体から排出できればいいのですが、蓄積されると、生理機能へ悪影響を及ぼし、さまざまな病気の原因になります。
 なお、「カドミウム」に関しては、日本人は世界平均の約5倍も摂取していると言われています。カドミウムは土壌に含まれ、米を主食にする日本人は米から摂取するカドミウムが多いからだとか。他にも、魚介類に含まれる水銀、水道水から流れ出る鉛など、体内に有害ミネラルを入れる機会が多々あります。

≪主な有害重金属の汚染源と身体に及ぼす影響≫
◇カドミウム◇
 大気汚染、排気ガス、タバコ(タバコの煙)、魚介類 など
 ⇒ 腎臓・肝臓障害、骨の異常、食欲減退 など
◇水 銀◇
 魚介類、穀類、歯の詰め物(アマルガム) など
 ⇒ 腎臓・肝臓障害、難聴、感覚障害、頭痛 など
◇鉛◇
 鉛管、缶詰、毛染め、タバコ(タバコの煙)、排気ガス など
 ⇒ 免疫反応抑制、疲労倦怠感、動脈硬化、頭痛 など

「土日の週末だけ全く食べないという断食は、デトックスに向いていません。はっきりとした原因が解明されていないのですが、どうやら、体内に全く食べ物が入ってこないと、体内の毒素の排出力がますます低下するらしいのです。むしろ、週末に向けて徐々に量を減らしていき、週明けに向けて徐々に量を増やしていく方が、デトックス効果を発揮するという結果が出ています。ただし、もしこのような断食をする場合、自己流で行わず、できれば専門医の指導の下、行ってくださいね」(大森隆史先生)