気温も湿度も高くなる季節は、ちょっとした油断が食中毒につながります。以前のアンケートでも、読者のうち約17%が食中毒にかかったことがあると回答。そこで、「梅雨シーズンのお悩み解消ガイド」最終回は、食中毒の予防法について、日本食品衛生協会の方に教えてもらいました。少しの気遣いで簡単に予防できるので、ぜひ参考にしてみてください。
(社団法人)日本食品衛生協会のHPはこちら

 細菌が発生しやすい肉、魚、野菜などの生鮮食品は、必ず新鮮なものを購入。肉や魚などはドリップが出すぎていないものを、消費期限の表示がある食品は、日付をきちんと確認しましょう。購入した食品は水分がもれないようにビニール袋などに分けて包むのがポイントです。そして冷蔵・冷凍保存が必要な食品は、すぐに持ち帰ってきっちり保存をしなおすことが大切。生もののまとめ買いはできるだけ避けましょう。
その日のうちに使いきることを目標に!
肉汁がこぼれないように気をつけて。
 細菌の多くは10℃で増殖スピードが低下し、−15℃で増殖が停止します。また、庫内の詰め込み過ぎは庫内温度を上げる原因になるので、庫内空間の3割程度は空いた状態にしましょう。肉や魚などはビニール袋か容器に入れて、肉汁などが他の食品にかからないように気をつけて。
 万が一庫内で腐ったものを発見した場合は、一緒に入れていた生ものは加熱してください(細菌が繁殖する可能性があるので)。消毒用のアルコールか、台所用塩素系漂白剤で庫内を拭き、常に清潔に保っておきましょう。
 台所のゴミは捨ててありますか? タオルやふきんは清潔ですか? せっけんは用意されていますか? 台所は清潔に保つことが一番大切です。また、生鮮食品を扱ったとき、ペットに触ったとき、鼻をかんだときは必ず手を洗うこと。生の肉、魚を切った後の包丁やまな板は、きちんと洗って熱湯をかけて消毒をしておきましょう。
常にきれいな台所にしておくこと。
お湯をかけたら自然乾燥が効果的。
 調理台に放置したまま解凍するのは危険。室内解凍は食中毒菌が増える場合があるので避け、冷蔵庫の中や電子レンジで解凍しましょう。水を使って解凍する場合は流水で解凍してください。また解凍は、料理に使うものだけにし、解凍後はすぐに調理すること。冷凍・解凍を繰り返すと食中毒菌の増殖の原因になります。
 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし・スポンジなどは、使った後、すぐに洗剤と流水で洗うこと。ふきんは特に清潔なものを使うことが大切です。漂白剤に一晩漬け込むと消毒効果があり安心。包丁、食器、まな板などは洗った後に熱湯をかけておくのがおすすめです。
 食品は十分に加熱をすれば、食中毒菌がいても殺すことができます。目安は75℃以上の温度で1分間以上加熱すること。また、調理を途中で中断する時は、冷蔵庫保存をしておきましょう。そのまま放置すると、細菌が増殖するので避けてください。
しっかり加熱をすれば安心。
食べる直前に盛り付けるのがベスト。
 清潔な手で、清潔な食器を使って盛り付けることが基本。温かい料理は常に温かく(目安65℃以上)、冷やして食べるメニューは直前まで冷やしておく(目安10℃以下)ことがポイントです。
 残った食品を扱う場合は、きれいな手で、きれな器具、容器を使って保存しましょう。また食品が早く冷えるように浅い容器に小分けにするのがコツ。時間が経ちすぎた食材は思い切って捨てることも大切です。
1〜2日なら密閉容器で保存をすればOK。
 信頼できると思える店以外、初めての店などでは、生ものや分厚い肉料理の注文は避けましょう。刺身や寿司を食べるときはわさびやしょうが、しそなどの薬味を食べるのがおすすめ。殺菌作用がある薬味は、食中毒予防に最適です。
 お弁当を食べる前は、電子レンジで加熱すると安心です。また長時間置いておくときは、冷蔵庫へ。食べるときに加熱をし、見た目、においが変でないか確認をしてから食べましょう。サンドイッチやおにぎりなど手に直接持つものは、なるべくペーパーナプキンか包み紙の上から持つのがおすすめです。
そのまま口に入れるものは直接手で持たない方が安心!