山積みにされたいちごのパックの中から、甘くておいしいいちごを選ぶのって案外難しい…。試食をしたときはおいしかったのに、買ってきたらいまいち…なんて失敗がないように、ここでしっかりおいしいいちごの見極め方をマスターしてみてください。
 品種改良や栽培方法の改良によって通年出回るようになったいちごですが、やっぱり甘味があっておいしいのは、1月〜3月上旬。この時期の生育期間は約45日。冷涼な気候のおかげで、実がじっくり熟し、甘くなってきた頃に色づくため、赤くて甘味があるいちごが採れるのです。
 一方、暖かいところで育ったいちごは、果実が熟す前に色だけ赤くなってしまうため、見かけによらず食べるとすっぱい。通常、いちご1株からは、1年に3〜4回果実を収穫することができますが、同じ株でも、気候によって出来が全然違うのです。
 とにかく新鮮なものが一番! だから採ったその場で食べるのがベスト。全体に鮮紅色で、しまりとハリがあり、果形の整っているものがおいしいと言われています。基本的に赤みが強いものが甘いとされているため、すぐに食べる場合は、へたの近くまで赤くなっているものがおすすめ。ただし、中には日光が当たったところだけしか赤くならない、色づきが悪い品種もあります。ヘタの近くまで赤くなっているものは、傷みやすく、日持ちしないので気をつけて!
ヘタの近くまで赤くなっていると、果実がやわらかくてジューシー。
パックをひっくり返すときに、いちごを傷めないように注意して!
 いちごのパックは、贈答用の高級品以外は、通常2段に詰まれていることが多く、いちご同士がぶつかりやすくなっています。また、よく熟れた果実はやわらかくて繊細、ちょっとした衝撃でもすぐにつぶれてしまい、いちご汁が流れてしまいがち。そこで、パックの底を見て、水分が出ていないかをチェックしてください。
 パックの中に規則正しく並べてあるため、パックの側面に接するいちごは、おされてしまうことがあります。いちごを選ぶときは、側面をグルリと見渡して、果実がつぶされていないかをチェックしてみてください。もちろん、フタの役割をするセロファンもふんわりかかっているものがおすすめ。ぴったりかかっている場合は、1番上のいちごだけでなく、2段目のいちごが潰れていないかも確認してみて!
意外とチェックを忘れやすい側面。
ヘタが新鮮だと果実も甘い。
 つい果実ばかりに目がいってしまいますが、実は大切なのがヘタの部分。一目で鮮度が判断できるのです。ヘタはみずみずしく緑色の濃いもの、ぴんと張っているものがベスト。採れたていちごは、青々としたヘタが特徴です。
 お店で売っているときが一番食べごろ。買ったらできるだけ早めに食べてください。すぐに食べられない場合は、冷蔵庫で保存をし、できれば購入後1〜2日のうちに食べて。また、傷んだものを見つけたら、すぐに除けて! 他のいちごが傷む原因になります。
 水洗いはヘタを取る前にしてください。ヘタを先に取ると、取った部分から水分が浸入して水っぽくなり、ビタミンCなどの成分も流れ出してしまいます。塩水で洗う人もいるかもしれませんが、通常は流水洗いで十分。塩水だと、いちごの味が変わってしまうことがあります。
 買ってきたいちごがあまり甘くなかったら、少し置いておくといいでしょう。置いておくことで、糖度が増してくるのです。
 また、練乳(コンデンスミルク)やクリームをつけたり、砂糖をかけるのもGOOD。つぶしてミルクをかけていちごミルクを楽しんだり、冷凍させてシャーベット感覚で食べたり、凍ったままミキサーにかけていちごシェイクにしたり、食べ方を工夫すれば、甘みが少ないいちごでも、おいしく味わうことができます。