コスメ界にじわじわと浸透しつつある、ホルモン関連のスキンケア。「女性ホルモン」が、生理周期に深く関係していることはご存じでしょう。さらに肌の水分量や老化にも大きく影響していると聞けば、誰しも気になるところ。そこで、まずは女性ホルモンの基礎知識を身につけてください。
 エストロゲンとプロゲステロンの分泌の変化が、女性の体に生理周期を作り出しています。生理の1週間前頃ニキビができたり、化粧ノリが悪くなったり、肌荒れを感じたりするのにも、これらのホルモンが影響しています。どんな影響を与えているかというと…
月経後、排卵に向かって分泌が増え、黄体期の後期(次の月経の直前)に、急激に減少するホルモン。ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させるので、肌にうるおいやハリを与えると考えられています。
排卵後、黄体が形成されてから、次の月経の直前まで分泌されるホルモン。骨の成長を促し、皮脂の分泌を活発にすることが知られています。
生理周期における女性ホルモンの分泌量の変化グラフ
提供:日本リーバ
 エストロゲンの減少は、PMS(月経前症候群)の要因のひとつでもあります。また、エストロゲンが減少すると、肌の水分量が低下したり、コラーゲンが減少するなど、皮膚の老化も促進してしまいます。つまり、エストロゲンが適度に満ちている時、女性は若々しく女らしくなれる。「女性の元気の源はエストロゲン」といってもいいのです。
 さらにみていくと、エストロゲンの分泌は25〜30歳がピーク。35歳を過ぎたころから徐々に分泌量が減少し、閉経時期の50歳ごろに急降下。もちろん健康状態やその他の要因で個人差はあります。
 一生のうちに分泌されるホルモンの量は、すべてのホルモンを合計してもわずかスプーン2杯程度と言われていますが、ごくごく微量な女性ホルモンが女性の体に与える影響は途方もなく大きいのです。
イライラする、くよくよする、憂鬱、自己嫌悪、
無気力、集中力低下、性欲増加 など
乳房痛・はり、むくみ、腰痛、眠気、食欲増加、
肌荒れ、便秘、肩こり など
いつも通り仕事ができない、ひとりでいたい、
他人と口論する、整理整頓したくなる など 
 
 エストロゲンの減少を補う成分として注目されているのが、大豆の種子に多く含まれる「大豆イソフラボン」。「大豆イソフラボン」は、エストロゲンに似た構造を持ち、体内でエストロゲンと似た働きをしてくれます。
 大事な役割のひとつは、骨のカルシウムの過剰な流出を抑え、骨のカルシウム代謝を正常に保つこと。閉経後の女性が骨粗鬆症になりやすいのはエストロゲンの急激な減少のため、ということを聞けば納得できるでしょう。さらに、大豆イソフラボンは、「植物性プラセンタ」とも言われています。皮膚細胞の代謝を整える美肌効果や、メラニンの生成を抑制する美白効果にも注目が集まっているのです。
 体内でホルモンと似た働きをするのは、大豆イソフラボンの他に、ざくろの種子、カッコン、アイリス、ホップエキスなどがあります。