「泡」製品には、汚れを包み込んで落とす働きや肌への負担が少ないなどの特徴がありました。その「泡」の特徴を活かして生まれた家電が「泡洗浄」洗濯機。泡と遠心力で洗うので布を傷めず、洗剤のパワーもいままで以上に発揮してくれるみたい。しかもそれに加えて乾燥機まで一体化したので、私たちの生活はますます便利になりそう。そこで、今回はこの画期的な洗濯機を作った松下電器に話を聞いてきました。これを読めば、「泡」のチカラの真実がわかるはずです。
取材に協力してくれた
松下電器
ナショナル
マーケティング本部
桑山智美さん
洗濯が8kg、乾燥が4.5kgまで可能な
洗乾一体タイプの「Lab」

洗濯乾機N燥A−FD8003R
オープン価格
外形寸法:幅599o×奥行き622o×高さ1010o
本体質量:約46kg
洗濯時使用水量:おまかせ50L/ハイスピード35L
カラー:ホワイトグリーン、ホワイトブルー
詳しい商品情報は「Nタウン」をご覧ください。
※写真にカーソルをあてるとふたを開けた状態がわかります。

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左が従来の洗浄、右が泡洗浄。泡全体が衣類を包み込んでいる。
あらかじめよく泡立てた泡は本当にクリーミィー。
 泡は洗剤の主成分である界面活性剤の集合体。だから皮脂汚れを落とすには界面活性剤が多い泡を使うことが最適なのです。今までの洗濯機だと洗剤の泡は水面にあるだけでした。しかもその泡に界面活性剤が多く含まれているため、洗濯液内は濃度が低くなっていました。そこであらかじめ泡を作り、それを洗濯物にかける方法を採用。最初に洗剤と通常の1/4の量の水を合わせて泡を生成するのです。これで、衣類全体にクリーミーな泡が行き渡ります。泡は上から振りかけますが、その泡を上昇させる時に水分が蒸発し、濃度がさらに濃くなるため同じ洗剤でも約12倍の効果が期待できるのです。
 通常は水と洗剤を混ぜ合わせてこすることで泡が発生していました。しかし最初から泡を使うことで、繊維の奥まで浸透し、黄ばみの原因である「皮脂汚れ」をキレイに落とせるようになりました。泡洗浄洗濯機を使うことで、通常の洗剤の40倍ほど泡がふくらみ、浸透力も倍増します。
 あらかじめ泡を作るので、洗剤の溶け残りもなく、石けんかすも出にくいのです。また、洗濯槽には石けんかすが残りにくいように、ななめに穴のあいたカビクリーンタンクを使用。これで黒かびが生えやすい洗濯機層の裏など、湿気がたまりやすいところのかびを予防します。槽洗浄機能や槽乾燥機能を使うとさらに効果的です。
 脱水槽が回転すると、衣類は遠心力によって脱水槽の壁にピッタリ密着して動かなくなります。そこへ中心から泡を注ぐと、泡は張り付いた衣類の繊維の間を通過していきます。これでこすることなく衣類に洗濯液を浸透させることができ、汚れが落ちるのです。
 通常、洗剤をそのまま使う遠心力の洗濯機は、布は傷めない代わりに洗浄力が10%くらい落ちていました。だから頑固な汚れだと洗い残しができることがあったのです。そこで、泡の洗浄力を利用。高濃度の泡が衣類の繊維に浸透するため、頑固な汚れも落とせるようになりました。
 洗濯時と同じ方法で、泡の代わりに温風を吹きかけることで衣類を乾燥させることができます。この場合も衣類と洗濯槽を一緒に回すため衣類が絡まったり、こすれたりしません。今までの乾燥機のように、強いシワが残らずに乾燥が可能なのです。
洗濯槽のまん中から外側に向かって遠心力が働く。
 泡や遠心力の利点がわかったところで、泡洗浄の仕組みを見てみましょう。洗剤が泡に変化し、汚れを落としていく過程は以下の通りです。この行程のあとに給水してすすぎをします。
1
洗剤を洗剤投入口に入れ、少量の水を注いで洗濯槽を回転させることで、洗剤を十分に溶かし、内側の槽と外側の槽の間で高濃度の泡を作ります。
2
洗濯槽の回転による遠心力の力を利用して泡を上昇させ、泡を細かくして洗濯槽内の衣類に注ぎます。
3
約12倍濃度のクリーミーな泡が衣類の一枚一枚に浸透します。
4
壁に張り付いた衣類に泡をくぐらせ、循環させることで、洗剤のパワーを最大限に引き出し、汚れを浮かします。
  泡洗浄行程後すすぎへ