「ビーズアクセサリー作りが趣味です」「子供服を作っています」と、手作りの特技を持っている人が、Muffin-Net会員にはずいぶんいます。そして、「これが仕事になったらいいな」という秘かな思いを抱いている方々もずいぶん多いようです。数通のメールをいただきました。
 そこで、実際に自分の特技をお仕事にしたふたりの女性の体験談をお届けします。

 私は、料理・掃除・洗濯はダメ主婦ですが、昔から裁縫などの手作りが大好きで、子供が幼稚園のころは子供服や袋物、ぬいぐるみをよく作っていました。子供が大きくなった今は、妹の子や近所の人の子供さんのために作ってあげています。お礼にちょっとしたものをいただくことも多く、これをお仕事にできないものかなと思うようになりました。
 お店で売っているものを見ると、私の手作りもまんざらではないと思うのですが、近所の人にこれまで親切で作ってあげてたのを、これからはお金をいただきますというのは抵抗があるし、かといって知らない人に売る方法は思い付かないし、どうしたらいいのか、いま迷っています。
(35歳、結婚13年、子供12歳、11歳)

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「フリーマーケット」で売ってみてはいかがですか? 自分の作品も披露できるし、自分の実力を試せるのではないでしょうか。お客さんの反応を生で確かめ、意見や感想を聞けることは、とても勉強になるのではないかと思います。何度か出品してみてから、本当に仕事としてやっていくかどうかの結論を出しても遅くはないと思います。(ケーススタディ1のTさん)
幼稚園のお子さんを持つお知り合いはいませんか? 幼稚園の入園時期などは何かと手作り品は重宝されるはず。親しい人からはお金をもらいいづらいかもしれませんが、友人の友人ならそれほどでもないはず。まずはその方に手作り作品を持ち歩いてもらって、口コミか簡単なチラシで宣伝してもらっては?(ケーススタディ2のFさん)
近所に手作り品を売っている趣味のお店や雑貨店はありませんか? あったらご自分の作ったものを持っていって、お店の人に見てもらったらいかがですか。プロの人がどんなふうに評価してくれるか、調べてみるのです。何か商品として不足する点があったらアドバイスを率直に聞いて取り入れます。逆に商品として認めてもらえたら、置いてもらうといいと思います。インターネット上のネットショップという方法もありますが、まずは誰かプロの人に、冷静な目で作品を見てもらうといいと思います。(Muffin-Net編集室・M)
情報誌発行とスキンケアグッズの制作販売。
収入は少なくてもやりがいがあります

Tさん(37歳、結婚16年、子供15歳、13歳)
 私は、結婚してからずっと外で働いたことがありません。腰痛持ちということもあって、子供が小さい頃には、子育てに専念したい思いがあって、子供と本当に目いっぱい遊んで子育てをしてきました。

 でも、子供が成長して手が離れてきて、時間がとれるようになったので、自分なりに興味があるものに、いろいろ取り組んできました。そのことをたくさんの人に知らせたい、一緒に楽しみたい・・・そんな気持ちがきっかけで、情報誌を発行することにしました。同じ1日なら、心にゆとりのある生活をしたいですものね。

 月1回の発行で、B4判の紙3枚前後の情報誌です。1枚目は料理、2枚目以降は、生活を豊かにしてくれたり、楽しくしてくれたりする情報を、月ごとにテーマを決めて載せています。発行を始めて、もう丸4年になります。

 最近、始めたことがもうひとつあります。合成の界面活性剤を使わない無添加の石けんや、手作りのスキンケアグッズの販売です。

 もともと、体や環境にいいものに関心があったので、自宅用に合成の界面活性剤を使わない無添加の石けんや、アロマテラピーやハーブを使ったローションやクリーム、シャンプー&リンスなどのスキンケアグッズを手作りしていたんです。近所のみなさんにご紹介して楽しみ方をお教えしたりもしていました。

 そうするうちに、少しずつ共感してくれる人が出てきたので、仕事としてやっていこうと決意しました。今年の1月のことです。

 作業は、自宅で行っています。昼間は、家事や材料の購入などをして、夕方から制作したり、原稿を書いたりしています。

 情報誌の発行もスキンケアグッズの手作り&販売も、終わりのない仕事ですから、自分で毎日の予定を立てて、なるべく生活に影響しないようにしているつもりですが、夜中や徹夜になることもしばしば。平均的には、毎日6時間くらいの作業ですが、8時間以上になることもよくあります。

 夜が遅かったり、徹夜になると朝のお弁当作りが大変ですね。でも、子供が大きくなったのと、幸い家族が理解してくれているので助かっています。

 収入は、まだお小遣い程度しかありません。石けんなどの売り上げが、月平均5,000円程度。情報誌は1人当たり年間3,000円で発行していますが、現在、会員は7名しかいません。そこから材料代、通信費、送料などを差し引きけば、ほとんど残らない状態です。

 かかわっている時間の割には、収入がとても少ないと思っています。自分では多くの人に営業しているつもりですが、思うようにいかないことや、きちんと理解されないことも多くあります。もっと、いい方法を考えていったり、行動的に動かないといけないと反省しています。

 とはいえ、今のところ満足しています。自宅で仕事をしているので時間も自由、通勤時間もなし、洋服代もかからず、天候にも左右されません。何よりも、自分で楽しみながらできます。

 私が作っている物を家族みんなで使っていますが、とても気に入ってくれています。主人などは、手作りのマッサージオイルで毎日マッサージしてもらえるのでかなり喜んでいます。娘たちも、ニキビがとてもよくなったので欠かさず使っています。時には友達にも髪がきれいとか褒められる事もあったりして嬉しいです。

 結婚前は普通のOLでしたが、特にこれがしたいということもなく、ただ仕事をし、生活していました。結婚してからも、考えはしても行動するのが苦手だったのですが、少しずつ積極的に、活動的になってきたような気がします。これも好きなことを仕事にしてやっているからだと思います。妹や友達からもそういわれます。

 仕事をするに当たっては、外に出る仕事(パート、フルタイムなど)も考えました。その方がすぐ収入になると思います。でも、私の場合は、やりたいものを重要視しました。

 特技を仕事にして、収入につなげていくことは大変なことだと思います。最初は収入は少なくても、やりがいはあります。あせらずに長い目で見ていけば、案外、道は開けるのではないかと、楽観的に考えています。こんなふうに考えられるようになったのも、今の仕事をはじめてからです。

 これまでは単なる趣味でしたが、仕事にすることで、より積極的に学ぶ意欲がわいてきました。ようやく生きがいが見つかったというのでしょうか。自分らしく生きることの方向性が、やっと自分の中で見えてきた気がするのです。

 これからは、石けんやアロマテラピー、ハーブなどを多くの人に広めるためにも、その使い方などを紹介できる教室を自宅で開きたいと考えています。遠くの方には情報誌を発行したり、自分で作れるキットの販売なども考えています。

 そして、仕事や子育てで疲れている方、看病や看護などで疲れている女性の方を少しでも癒すものを紹介したり、自分でできるマッサージ法なども紹介できたらいいなと考えています。情報誌ももっと多くの方に読んでいただける手段や方法を考えていこうと思っています。