いやな仕事
生きがいを求めて仕事をするなんてキレイごと?
…現実はきびしい

 この不況下、願いはやりがいのある在宅ワークといっても、現実には、不満がある仕事を続けざるをえないという人がほとんど。アンケートに寄せられた「現在の仕事への不満」の中から、特徴的なものを集めてみました。

◆今の仕事、ここがイヤ!
内職の配達人が手渡しの給料を使い込んだりして、指定の日に給料がもらえないことがあるんです。また、普段は仕事をくれないのに、急ぎの仕事があると、私の都合などおかまいなしに、「一晩で仕上げて!」と勝手に持ってきます。しかも、配達人が気まぐれで、本人が午前中に配達指定していても、いつまでたっても来ません。電話をすれば、「夕方までには行く」との返事なのに、まったく音沙汰なし。結局、直接会社に電話をすると、「○○はもう帰りましたが・・・」。こんなことがしょっちゅうあります。おかげで、丸一日、一歩も外に出られない日も珍しくはありません。
(28歳 結婚9年 子供1人 在宅)
市役所の臨時職員として、データ入力と管理をしています。正規の職員と仕事内容はほとんど同じなのに、扱いがまったく違うんですよ。ここまで公務員というのは優遇されているのかと、つくづく思いますね。(43歳 結婚17年 子供1人 パート)
安定していて女性ばかりの職場というと、働きやすいように思われますが、実はとっても疲れます上司も女性で、育児経験者です。昔、子供が病気がちでよく休んでいた、といったことをよく話します。けれど、どういうわけか、私には休みを取りにくい状況になっているように思えてならないんです。(28歳 結婚5年 子供2人 常勤)
不景気なせいもあり、半年前から仕事量が減ってきて、暇な時間が多すぎます。また、わがままな女性や喜怒哀楽の激しい子がいるのにも、困っています。その女性たちは、嫌な仕事はしないし、挨拶は絶対にしません。挨拶は社会人としての最低限のマナーでしょうに。仕事中に彼氏から携帯電話がかかり、席をはずしてしまうなんてことも、しょっちゅうです。(30歳 結婚10年 子供2人 常勤)
小さな会社で、社長と専務が夫婦、幹部はすべて親族です。別にそれはいいんだけど、どうも経営者一族が、会社とプライベートの区別ができていないんですね。おまけに、労災や雇用保険なども、全くありません。このあいだも、業務中に工場の人が指先を切断する大怪我をしたというのに、労災で治療をさせてくれませんでした。お金を握っているのは、専務ですが、前に労働基準監督署から電話がかかってきたときも「ケガをするのは、本人の不注意。辞めるのも本人の意思。なんでそういうのに保険料を払わなくちゃいけないのか」って、食ってかかってた。
 私も最近は、仕事で車を使ってあちこち出かけますが、ああいう言葉を聞いているせいか、「もしこっちが過失ゼロの事故にあって、しばらく働けなくなったら、自分はどうなるんだろう?」って、外へ出るのが、ちょっとだけコワく感じます。でも、このご時世、ここを辞めても、なかなか仕事が見つからないだろうから、ガマンするしかないんだろうなぁ・・って、思っています。弱者なんだなぁ。
(34歳 結婚10年 子供2人 パート)
病院の事務をしています。忙しいですが、休みがきちんととれるし、今の仕事には満足しています。ただ、服装について無意味に厳しい上司には閉口します。なんと、アクセサリー禁止、マニキュア禁止。髪の毛につけるピンやゴムの色や靴下の色までうるさいのです。白衣から透けて見えるから、という理由で、下着の色まで注意される。私は学生じゃない!(36歳 結婚12年 子供なし 常勤)
事務系の仕事をしていて、残業も多いです。一日中、コンピュータと向き合ってるのは体によくないと、3年も続けた今、実感中です。気がつくと、一日誰とも会ってないという日もあるのです。これは良くない。でも私の仕事は、会社の中でも特殊で、なかなかわかってくれる人がいません。それも、不満を募らせる原因になっているようです。(33歳 常勤)
今、構造改革の名のもとにリストラが行われようとしているのですが、まだ組合が折衝中で、詳細情報が入ってこないのが不安です。また組合が、組合として本当は機能してないのではないかと疑心暗鬼にもなっています。(32歳 結婚5年 子供2人 常勤)
残業時間を半分にされてしまいました。月に25000円減。これは痛い! しかし、業務の量は変わりません。これじゃ、暗にサービス残業をしろと言っているようなものでしょう。どこの企業も同じなのかもしれませんが、納得がいきません。若い子たちは転職の話をし始めましたが、今の会社に決まるまでに年齢で散々落とされてきたので「辞める」という一言が言えないのです。(30歳 常勤)
IT産業系の工場で、生産管理事務の仕事をしています。子供を産んでから、復職しやすいだろうと思い、それまでの接客および販売の仕事から転職したのです。土日に夫と一緒に休みたいということもありました。しかし、やっぱり自分には事務系は退屈です。なんだか、日に日に無表情になっていくような感じがして、危機感を感じます。仕事の内容も、いわば現場の遅れを会社に「チクる」ようなことが大半なので、満足感が得られません。贅沢とは思うけど、やっぱり人と接したいなぁと切実に思います。
(36歳 結婚2年 子供なし パート)
自営の車の鈑金塗装を手伝っています。仕事は、朝9時から夜7時まで。しかし、借金があるので 働いて働いても、ほとんどがその返済に消えていきます。また、残ったとしても、子供の貯金、家族の保険料に消え、手元にはほとんど残りません。休みも不定期で、忙しければ3か月ぶっ通しで仕事をします。まったく疲れがとれません。主人も私も、疲れたまま仕事を続けている状態です。隔週でもいいので、休みがほしい。
(36歳 結婚6年 子供2人 自営)
一生懸命看護婦の仕事をしてきましたが、腰を悪くしました。3か月以上にわたって、昼休みもまともに取れない状況だったことが誘因だったと思っているのですが、配置のことなどで希望を出したら、「みんな経験すること」と拒否され、嫌がらせを受けています。妊娠中も、業務の軽減を申し出ても聞いてもらえませんでした。(31歳 結婚3年 子供3人 常勤)
常勤と同じように事務の仕事をしていますが、子育てをしながら働いている女性社員は私だけなので肩身が狭いのです。たとえば、旅行などで長期休暇を取る人がいると、皆「楽しんで行ってらっしゃい!」という感じで送り出すでしょう。でも、私が子供の急病で1日休暇をとっても、迷惑そうにされるときがあるんです。(36歳 結婚11年 子供2人 パート)
社長以下、役員が全て身内という会社なので、自分たちは楽して儲けたい、従業員には非常に厳しい、という嫌な会社の体質が非常に不満です。(31歳 結婚10年 子供2人 常勤)
高卒で入社したので、これ以上給料は上がりません。しかし、アホな男性社員でも、男というだけでたくさんもらえます。メーカーなので、男尊女卑がものすごくあり、いろいろと大変です。今までに、何度「女の癖に!」と言われたことか。男がそんなにえらいのでしょうか? 幸い、今いる営業所にはそんな人はいないし、私のことを分かってくれる人たちばかりなので、助かっていますが。
(33歳 結婚8年 子供2人 常勤)
特に不満というほどのことはないのですが、年輩の人ばかりの職場のせいか「棺桶に片足突っ込んでる」とか、毎朝「ココが痛いあそこが痛い」という話から始まって、最後には「若い人は良いわよね」で終わるところがイヤです。(26歳 結婚1年 子供1人 常勤)

◆もう、仕事やめたい!
 不満はあっても、今の仕事をやめたいと思っている人は、2000人のうち234人と、全体の一割強しかいませんでした。しかも、「まったく仕事をしたくない」(しなくても生活できる)という人は少数派。ほとんどの人は、転職を考えて「やめたい」と思っています。でも、「今よりもいい条件の仕事があれば転職したいけど、この不景気だし」「次の仕事が見つかるまでは、しかたなく」と、厳しい現実をうかがわせるコメントも目立ちました。仕事をやめたいと思っている人が、なぜやめたくなったのか、その理由で多かったものを紹介しましょう。
1 給料が安い 69人
 いちばん多かったのは、やはり「給料が安い」ということでした。しかし、単純に「給料が安い」とコメントした人は少数派で、ほとんどの人が、「仕事がものすごく忙しいのに給料が安い」「常勤と同じ仕事をさせられているのに給与に差がある」というように、「仕事量に給料が見合っていない」と訴えています。不況を反映して、「今年に入ってから、残業をしても、残業手当て出なくなり、生活が苦しくなった」
(38歳、結婚13年、子供1人、常勤)という声もありました。
2 今の仕事は自分に合わない 57人
 仕事が「合わない」の理由として最も多かったのは、「パートから常勤に変わりたい」というもので、およそ30%がこの意見でした。そのほかで目立ったのが、「仕事がつまらない」「やりがいを感じない」という仕事の内容に対する不満。また、「子供を産む前に、できるだけキャリアアップしておきたい」という建設的な意見もありました。少数意見の中には、「上司が不正ばかりしていて、その責任を押しつけてくる」
(37歳、結婚5年、子供なし、常勤)という深刻な理由も。
3 忙しい、疲れる 37人
 給与に関する不満はあげず、ただ「仕事が忙しい」とだけ訴えた人を数えると、これだけの数となりました。回答をよく読むと、常勤の場合は、リストラや事業統合などで、ひとりの仕事量が増えているようです。中には、忙しさとストレスで、体の調子まで崩している人もいます。また、パートでは、「忙しい」の裏側に、帰りが遅くなって「子供が寂しがる」「夫が不機嫌になる」という事情も潜んでいるようです。
4 人間関係 21人
 相変わらず、陰にまわっていじめやセクハラがあるようです。「人間関係に疲れてしまってやめたいのだけれど、給与のことを考えると、なかなかやめられない」
(31歳、結婚5年、子供1人、常勤)という人もいました。そのほか、パートの人には、夫婦や親戚と一緒に働いていて、気疲れするという人が目立ちました。

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