したい仕事
やりがいがあって、時間が自由になって…
なんてあるわけないけど

「今、してみたい仕事はどんなもの?」と質問して、自由に書いていただいたものをじっくり読んでみました。自分の現実と照らし合わせて何ができるかと考えてくださった方もいれば、見果てぬ夢ですが・・ということを書いてくださった方もいます。
 実は、「この不況時にしてみたい仕事があったとしても,簡単にかなうはずがない。(中略)なぜこんな質問を今の時期にするのか?」という手厳しいご意見もいただきました。「したい仕事は?」という質問を通して、仕事に対する自由な思いを教えていただければと思った次第です。
 では、どんな仕事に人気が集まったか、紹介していきましょう。
 ダントツで多かったのは、「在宅」と「パソコン」の組み合わせ。これは、今仕事をしている・していないにかかわらず、共通の傾向でした。また、したい仕事の種類も、働いている・いないにかかわらず、同じものに人気がありました。
 違っていたのは、働いている人の1割程度、「今の仕事で満足しているので特にない」というコメントがあったこと。また、「働きたくないから、したい仕事などない」といった意見もチラホラ。


◆こんな仕事がしてみたい!
1 在宅の仕事、SOHO  453人
 在宅勤務は仕事の内容ではないので、2以下とだぶりますが、全体の約20%の人が希望したもっとも多数派の意見。「家事・育児と両立できる」という理由のほかに、「今はまだ無理だけど、もっとスキルアップしてSOHOができるようになりたい」といった積極的な意見も。また、「フルタイムで働いていますが、多少収入が減っても在宅勤務が希望」という人も多く見かけました。
 仕事の種類としては、2のパソコンを使う仕事が半分以上ですが、その他、料理やフラワーアレンジメントの教室を開きたい、託児、持ち帰りできる事務、翻訳業などを希望している人もいます。
2 パソコンを使うもの(データ入力、WEB作成、パソコンインストラクター、プログラマーなど) 352人
 インターネット利用者ならではの結果ですね。具体的には、「私でもできるデータ入力」「テープリライト程度なら」といったものから、「今、パソコンインストラクターになる勉強をしています」「10年のキャリアを生かして在宅プログラマーが希望」「大好きなホームページ作成。今は趣味ですが、いつかはお金がもらえるように」といったものまでさまざま。働く場所は、自宅希望が7割と圧倒的でした。
○このあと、票数はぐっと下がって
3 一般事務・医療事務・経理事務 153人
 今働いていない人は、過去のOL経験でできることはこれかな、と考えている様子。それに対して、現在働いている人たちは、キャリアと適性を考えて「私には、事務仕事があってる」と判断。ただし、「もういわゆるOLの仕事はいや!」という人も同じぐらい存在します。
 アシスタント的な仕事から、医療事務、経理のプロフェッショナルまで仕事内容は多岐にわたるので、同列には論じられませんが、どうも事務仕事は、やっていて「嫌い」と思う人と、「私にあってる」と思う人に大きく分けられそう。家事・育児などの家庭の仕事と全く違った仕事スタイルが、気分転換になる人と負担になる人がいるのでしょうね。
○さらにぐっと票数は下がり
4 お店で働きたい(雑貨店、花店、インテリア店、書店など) 73人
「大好きな雑貨に囲まれたお店に勤めることができたらうれしい」「フラワーアレンジメントを習っているので、それが生かせるお店が希望」などなど。人気店のベスト3は、雑貨店、インテリア店、花店でした。続いて、ファッション関連のお店、書店、飲食店など。また「ネットショップで手作りのリースを販売したい」などインターネットを活用した無店舗販売を夢みている人も。こちらは、実際に実現している人もいますね。
5 ○○カウンセラー、○○相談員、○○ヘルパーになりたい 40人
 心理カウンセラー、介護や育児の相談員・ヘルパーといった、困っている人を援助する仕事をしたいという人が多くみられました。中には、「障害者の子供を育てた経験を生かして、同じ立場の人たちを助ける仕事ができたらうれしいですね」といった50代の方の意見も。「今、育児のために仕事を離れているので、今のうちに資格をとっておこうと、臨床心理士の勉強をしています」「消費生活アドバイザーを目指しています」といったように、専門職につくための勉強中という人も10人あまり。がんばってくださいね。
6 お店を開きたい(雑貨店、花店、インテリア店、総菜店など) 29人
 「夢のまた夢ですが、大好きなお花のお店を経営したい」という人から、「今、夫と一緒にレストランを経営するために一生懸命お金をためています」という人まで、その思いはさまざま。こちらも人気のお店ベスト3は、雑貨店、インテリア店、花店。
 そうそう、「ふっくらしたおいしいパンを作って、近所の人たちに食べさせてあげたい。私のパン、人気なんですよ。でもお店の経営なんてできないだろうなあ」
(32歳 結婚7年 子供1人)といった、かわいらしいご意見もあり、パン屋さんも人気でした。
7 教室を開きたい(英語、手芸、フラワーアレンジメント、料理)25人
「息子が幼稚園に入り、お母さん仲間にすすめられたこともあり、生徒さんが集まる見込みがたちそうなので、教師体験と海外生活を生かして、子供のための英語教室を始めようと思っています」
(38歳、結婚7年、子供一人、無職)など、すでになんらかの特技を持っている人がほとんど。周囲のすすめに自信をつけて、あるいはフランチャイズの塾に参加して、という形で具体的にプランニングしているようです。
7 子供関連の仕事につきたい(保育士、ベビーシッター、託児所経営など) 25人
「私も苦労したので、子育てをしながら働いているお母さんを支援する仕事がしたい」といった声も数多くありました。
「今、友人とグループで、託児サービスをできないか考えています。働きながら子育てをする大変さを知っているもの同士で助け合えるような、会社か何かが作れないかと思って」
(35歳、結婚10年、子供2人、パート)という人も。
 その他の職種で複数見受けられたのは、「旅行関連の仕事」「ブライダルコンサルタント」「図書館の仕事」「通訳」「アパレル会社のデザイナー」「秘書」「出版関係・フリーライター」「イラストレーター・デザイナー」「テレビの仕事」「運転手」など。中で、旅行に関する仕事をしたいと考えている人が案外多く、ちょっと意外。
 また、看護婦や教師、美容師などの資格を持っている人たちは、子供の手が放れたら、やはり元の仕事に復帰したいと考えている例がほとんどでした。

◆どんな働き方がいい?
 実は、今働いていない人たちのコメントの5割以上が、仕事の内容ではなく、仕事の量や形式に対するご意見でした。前述の「在宅ワーク」がもっとも多かったわけですが、もうひとつ、「1日4,5時間で週3、4日、扶養家族の範囲で」に代表される仕事スタイルも多くの人が支持。さらに欲を言えば、「急な用事や子供が病気になったときなどに休みやすいこと」となります。
 これに対してフルタイムで働いている人たちの中にも、同じような希望を持つ人が多くいます。「もっと子供といたいのでパートになりたいのですが、今職場がすごく忙しくて言い出せなくて」「せめてフレックスタイム制にしてもらいたい」「収入が減ってもよいから、残業ゼロに」「ワークシェアリング制度ができないものか」など。ただフルタイムでそれなりの収入を得ていると、退職覚悟で言い出す決心はつきにくいもよう。
 パート勤務や派遣社員の人は、「フルタイムで働きたい」「もっと責任のある地位につきたい」という人と、「パートでよかった。休みやすい」「派遣だと家庭となんとか両立できます」という人に二分。ただし収入面での不満はだいぶあります。

次ページは、現実の仕事への不満コメント集

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