花粉症用の薬は、医師が処方するものでも、効く効かないの個人差があります。薬は医師に相談しながら、自分に合うものを探しましょう。そして早めに準備をするのが大切。花粉が大量に飛び始める1週間ぐらい前から、予防的に薬を飲み始めると、症状が出る時期を遅らせ、症状のレベルを下げる効果があります。今年、東京では2月10日〜20日の間にスギ花粉が飛散し始めると予想されています。今すぐ薬を用意しましょう。昨年飲んでいて自分に効くものが残っていれば、それでも構いません。市販薬は、こうした薬が準備できなかったときの緊急のものとして考えましょう。
 市販薬に使われている成分は、花粉症の薬としては一世代前のものです。重大な副作用はありませんが、ねむけ、のどの渇きなどの小さな副作用がひどく出てしまいます。医師から処方される薬は、これらが改善されています。特に市販の点鼻薬は、鼻水、鼻づまりが一時的に止まる効果はあるのですが、そのあとのリバウンドが大きく、鼻詰まりが続きやすいので、できるだけ避けましょう。
 レジャーや旅行の計画にしても、花粉の多い時期に立てては、自ら火の中へ飛び込むようなもの。花粉の多い時期は避けて行動しましょう。もっと言うと、毎日の活動も然り。それぞれの地域の花粉情報をテレビやネットで仕入れ、花粉が多く飛ぶ日は「外になるべく出ない」というくらいのつもりで。ネットには地域ごとの細かい飛散情報が載っています。どうしても出なければならないなら、マスク、花粉のつきにくい服を着用するなどして防護策を。逆に言うと、花粉が少ない日はそこまで厳重に準備しなくてもいい場合もあります。毎日緊張してたら疲れますもんね。

花粉情報が見られるサイト
環境省・花粉観測システム(はなこさん)
NPO花粉情報協会・花粉いんふぉ
 雨の降らない日が続くと、花粉が大量に飛びます。1週間に1回でも雨が降れば、全体の花粉の量が減り、少し症状が軽くなるので外出もしやすくなります。ただし雨の降った次の日は、花粉の量が多いので要注意。
 体についている花粉は、家に帰ったらなるべく早く落としましょう。特に女性の場合、ロングヘアに大量の花粉が付着しています。うがい、目洗いをしても、花粉がどんどん落ちてくるのです。ですから、帰宅したらお風呂に入る、またはシャワーを浴びるようにしましょう。また、花粉症が目にくる人は、顔を洗って顔全体についている花粉を落としたあと、点眼液で目を洗うことをお勧めします。花粉はまつ毛にもついていますよ!
 花粉症は、結局のところ自律神経のバランスが崩れて起こりやすくなります。例えば「鼻づまりが治まるハーブティを飲むといい」 という民間療法は、 この自律神経のバランスを整えるという意味では、 飲むと症状が軽くなったように思えますが、根本的な解決になっていません。ですから、補助的な役割として考えて! 逆に、 自律神経のバランスを崩すもの…、飲酒、ストレスなどは花粉症をひどくする原因になります。
 のどの風邪を避けるために湿度を保つように、鼻づまりや目のかゆみも、乾燥対策をすることで抑えられます。いずれも「粘膜を乾燥させない!」 というのがポイント。加湿器を設置したり、マスクをすることで鼻の粘膜を保湿するなどして対策を。
 花粉は重いので、部屋の中ではすぐ床に落ちます。空気清浄機で空気中の花粉に気を払うよりは、掃除機をかけたり、床の拭き掃除をするなどして、花粉が再び舞い上がらないようにしましょう。また、洋服についた花粉を外で払ってから室内に入ることはもちろん、それでもついた花粉が室内に舞うことがないよう、クローゼットに入れる、カバーをかけるなども重要です。

おまけ
 重度の花粉症だと、「大金はたいてもいいから、どうにかして!」と思うくらいツライもの。どうしてもガマンできなくなったら、スギのない沖縄や北海道に一時避難するのも手です。そこは本当に天国! 1日花粉に触れないだけでも、シーズン全体の症状は少し軽くなりますよ!


取材・文/土肥志穂 
イラスト/オクナカアツコ
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