Vol.98
洋風リビングに掛け軸の和風インテリア
(2003年5月20日)
私たち日本人の住まいは、純和風でもなければ完全な欧米風でもありません。いろいろなもののよいところを組み合わせることが上手な日本人ならではの“和洋折衷”。だからこそ、ほかのどこの国にもない新しい住まいのスタイルを創りだすことが可能なのです。掛け軸を洋風リビングに掛けるというアイディアもそんな新しい様式美ではないでしょうか。
モダンな空間にふさわしい清楚で上品なアイディア。小さな掛け軸を玄関の壁にしつらえてもいいですね。
家族が集まり、お客様を迎えるリビングは、カーペット敷きかフローリングの洋間が一般的になってきました。和室もその洋間の隣に6畳くらいの広さでつながるという、日本独特のリビングです。
だから、お部屋のデコレーションを考えるときも、洋書のインテリアをそのまま真似したところで、どうもうまくいかないのでは? やはり、私たちの心や生活の中にある和風感覚を大事にして、日本人ならでは演出を考える必要があると思います。
その提案のひとつが、壁に掛け軸をかけるというもの。とはいっても純粋な日本画ではなく、洋画を飾るのです。絵は洋風で額の部分が和風という組み合わせです。掛け軸のみを購入すれば、好きなタイプの絵を飾ることができますよ。
このようなアレンジなら、写真のような完全な洋風リビングにでも違和感がないでしょう。インテリアのポイントは、空間を統一する色のハーモニー。掛け軸の上品な色合いは、鉢植えのプレオメラのグリーンの葉や淡いピンクの百合のコートダジュール、木製のベンチととけ合い、自然なコーディネートでしょう。ネオ和風ともいえるスタイルの誕生ですね。
撮影/杉山一夫
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