Vol.96
狭さ克服を目指した4人きょうだいの子供部屋(2003年5月6日)
マンションの限られた空間で生活する家族は、子供にゆとりの部屋を与えるのはちょっと無理が…。でも、工夫を重ね、独自の空間活用をすれば、居心地のよい部屋が生まれるのです。今回は4人きょうだいの狭さ克服リフォーム実例を紹介します。きょうだいの多いお宅は参考になると思います。

写真1 男の子3人の部屋。扉を開けた両サイドにベッド、その奥に机が並びます。右の上段は隣の部屋の長女のベッド部分。
 子供たちが小さいころは生活に不便はなくても、成長するにつれて物も増え、どんどん狭さを感じるようになります。それに子供たちは自分だけの空間を欲しがるようにもなるので、親としてはそれに応えてあげたいですね。
 今回紹介するAさん宅は、中2の長女、小学6年、4年、2年の男の子の4人きょうだい。狭くなった我が家に一時は住み替えを考えたといいますが、子供たちの転校を避けたいということもあり、どうにかリフォームで乗り切ることにしたそうです。
 まず、限られたスペースはどうしたって広くはならないので、今までの間取りを変更。これまで使っていた子供部屋ふたつと両親の寝室の広さのバランスを変えたのです。可愛い子供たちのため、両親の寝室は少し狭くなりました。
 そして、ベッド、机、収納はすべて作り付けに。市販の形の違う家具をたくさん並べると、ゴチャゴチャした印象になって狭さを強調してしまいます。でも、作り付け家具なら、レイアウトも見た目もすっきりとするので、広さを得るには効果的なのです。また、縦の空間も効率よく活用したため、収納量も確保できています。
  長女は女ひとりなので個室にしましたが、圧巻は男の子3人の部屋。机を一列に並べ、ベッドは寄宿舎風の部屋は、ちょっとユニークで楽しそうなスペースです。ベッドサイズも幅90cm、長さ2mほどの大人サイズだから、これからも長く使えます。
 「広さは同じなのに、アイディア次第でこんなにも空間に違いがでるものかと驚きました」と、奥様は満足されています。
 ふたりきょうだいでもAさん宅のように机やベッド、収納部分をひとつの部屋に効率よくレイアウトすれば、空間は有効活用できますね。リフォームを計画されているお宅は、ぜひ、参考にしてみてください。
写真2 特注の作り付けの机。机の前、クローゼットとも壁面は天井までフル活用の収納部。
写真3 ベッドの下も無駄なく収納部に。引き出しはキャスター付きで開け閉めがスムーズ。
写真4 たくさんあるリュックサックや手さげ袋、帽子はハンガーやポールを使ってまとめ掛け。
写真5 長女の部屋。机、収納、ベッドが約4畳の部屋にすっきりと収まっています。
撮影/杉山一夫