Vol.81
変形レイアウトのシンプル・キッチン(2003年1月21日)
今回はコンパクトだけれど、物が表に出ていない、とてもすっきりとしたキッチンのリフォームを紹介します。小物を可愛く飾るキッチンも素敵ですが、徹底した隠す収納で生活感を払拭したキッチンも気持ちのいいものです。オーダーならではのちょっと変形させたシンク位置も使い勝手向上に一役かっています。

写真1 カウンター下の収納はほとんどが引き出し。シンク下には食器洗い乾燥機もセット。
 キッチンはさまざまなスタイルがありますが、写真のお宅はワンルームになっているダイニングスペースに向かって少しだけシンクが変形しています。この形はカウンタートップ下の引き出しや扉のほどよい目隠しになり、キッチンの姿を家具的印象にしています。また、シンク前で作業をするとき、ダイニングテーブルに座る人と斜めに向かうため、会話がしやすくなるという特徴もあります。こうしたオリジナルなデザインができるのは、設計者と相談しながらベストなキッチンを作り上げるオーダーならでは。オーダーというと、「お値段が‥‥」とあきらめる方も少なくないと思いますが、やり方次第ではシステムキッチンより安く仕上げることも可能なのです。こだわりキッチンを作りたいという願いがある方は、がんばれば夢はきっと実現しますよ。
 こちらの奥様の場合も設計担当者と何度も話し合ったそう。こだわったのは、キッチンとダイニングそれぞれで、収納スペースに何を入れるかということ。入れる予定の物はすべて寸法を測り、すべてにジャストサイズのスペースを用意しました。そのため、入れる物ごとに収納スペースがきちんと決まっているので、しまうのが本当にラクになったとか。すぐに散らかるというキッチンは、ほとんどが物をしまう場所が決まっていないから、あちこちに置いて煩雑になってしまうケースがほとんどなのです。このように入れる場所を決めてあげれば、片づけはとてもラクであり、おまけにきれいな状態が保てるのです。さらにこちらのお宅は、収納が棚に並べるタイプではなく、ほとんどがスライド式だったり、引き出しを利用しているため、出し入れがとってもスムーズ。電気製品からゴミ箱、ティッシュなど、普通なら何気なく表に出ている物まで見事に収まっています。見た目も天板が御影石で扉はすべて白。トータルイメージは、清潔プラス高級になっていると思いませんか。
写真2 ダイニングから見たキッチン。会話がしやすく、行き来もスムーズ。変形で出たデッドスペースも収納に。
写真3 シンクの向かい側になる壁面収納には家電を収納。スライド式で使いやすく設計。
写真4 真似したい収納がコレ。扉を開けると浅い引き出しが5段ついています。郵便物、文房具、ポーチなどを分類して収納。奥まで見渡せるので探しやすさ抜群。
写真5 床ギリギリの部分、蹴込みに折り畳み式の脚立を収納。吊り戸棚の物を取るときのためにオーダー。