Vol.77
しめ飾りで、おめでたく新春をアレンジ(2002年12月17日)
お正月のお飾りは、家族みんなが無事に過ごせたことに感謝し、これから1年の無病息災を願う日本人の心の表れです。住まいや暮らし方が昔と違っても、その心は大切にしたいもの。そこで、今の暮らしにふさわしい、しめ飾りを使った祝いのしつらえを紹介します。

 しめ飾りは禍神が家に入ってこないように、玄関や神棚に飾ってきたものです。形や飾り方は地方によって異なりますが、託す思いは一緒。もちろん時代が変っても私たちの思いは同じです。そんな意味あるしめ飾りを自由な発想で飾ってみましょう。例えば、写真1を見てください。飾りのないしめ飾りを手に入れ、棒に刺してスタンドタイプにします。組み紐や松、水引きなどで彩ると華やかなお飾りの出来上がり。風呂敷を敷いたり、金屏風、獅子などのお正月らしい小物、またお花も一緒にアレンジするとさらに雰囲気がアップ。玄関やリビングなど、どこに飾ってもいいですね。床の間のない洋風の家では、家具の上などを特別なお飾りの場所にしてみてはいかがでしょう。普段はさまざまな物を置いている家具の上も、市販のしめ飾りを中心に絵皿やお花を添えて飾ると素敵なコーナーになります(写真2)。
 主婦がいちばんお世話になる場所、台所の神様にも厳粛にしめ縄を飾りましょう。そして、ほんの少しのスペースでかまわないので、升に米、塩、酒を奉り、“食”が豊かであり、火の元が安全に過ごせるように祈るのです。下に和紙を1枚敷くと、あらたまった場所になります。米や塩などのほかに、大豆や小豆などの豆をお皿に飾ってもいいですね(写真3)。
 玄関(写真4)には長めのしめ飾りを丸くしたリースを手作りするのはいかがでしょう。シンビジューム、松、南天、松ぼっくりをくくりつけるだけだから簡単。お花には水を含ませたコットンを巻き、ときどき霧吹きで水を与えると長持ちします。
  寝室の枕元にも夫婦仲よくの意味を込めて、一対のしめ飾りを飾りましょう。つがいの置き物があればそれも一緒に飾るといいですね。お餅は紅白の平らなものを斜めに重ねていますが、上に重ねる方法とはまた違った雰囲気になるので、寝室のような落ち着いた場所には適した飾り方だと思います(写真5)。
写真1 柳に紅白の餅をつけた、餅花を垂らすとグンと素敵な空間になります。
写真2 絵皿には獅子のしおりを両面テープでつけ、しめ飾りには実の枝を飾って。
写真3 しめ縄だけなら壁につければいいので場所をとりません。
写真4 自分で作ると市販品とはひと味違った温かみが出ます。
写真5 現代風にアレンジされたスタンドタイプのしめ縄はどこに飾ってもよさそう。
撮影/目黒伸宜