Vol.66
和の家具で作るなごみ空間(2002年10月1日)
洋風の空間や家具に囲まれての生活に慣れてしまった私たち日本人ですが、和の家具に触れると不思議と落ち着ちつきませんか。今回は上手に和の家具を取り入れるインテリアを考えましょう。

写真1 すっきり何もない空間は潔くて精神がシャンとする感じですね。
 ソファーもいいけれど、広々と空間を使うには座る生活が最適です。そこで思いっきり和風に、藍の座布団を手作りしてなごみの空間を作ってみてはいかがでしょう。テーブルは低く小ぶりのものを使用すれば、まるで昔の民家で過ごしている気分になります。写真1は白壁にフローリングの床や扉が落ち着いた色合いのため、とてもシックな雰囲気。大人っぽい語らいのひとときを過ごすには最適な空間ですね。
 写真2は写真1と同じフローリングの空間ですが、こちらは古い昔の和だんすを食器棚代わりに使っているお宅です。壁の額や半纏も純和風ですが、白壁に明るい色調の床面が古さを払拭しています。同じ空間に置いてある椅子はヨーロッパのアンティークです。和洋の古い家具も合わせると意外に馴染むものですね。椅子の縁が和だんすと同じ木製である、全体の色合いが似ているなど、同じテイストが共通するので違和感がないのだと思います。
 最後の写真3は畳敷きの空間ですが、こうしたちょっとモダンな壁や障子の和室はマンションに多くあります。マンションの場合は、ほぼ洋風のリビングとつながった場所に位置するので、どちらかというと和風より洋風テイストの家具を置いてしまうお宅が多いようです。そこで心地よくする方法を提案。空間に合わない家具や小物を置かざるを得ない場合は、このお宅のように和風のパーティションで隠してしまうといいのです。雰囲気にそぐわないものは隠すという鉄則の元、インテリアと実用を兼ねたパーティションは大活躍しますよ。
写真2 昔の家具はしっかりと作られているので、磨きをかけながら大切に使いたいものです。
写真3 和室のグリーンはシックな色の鉢カバーに入れて。パーティションはのれんを掛けるなどして、ひと工夫してみるといい。
撮影/永野佳世、多田昌弘、南雲保夫