Vol.58
カウンター下がフルオープンの開放的キッチン(2002年7月30日)
今回はキッチンが狭く、使いづらいなどの悩みを持ち、リフォームを考えているお宅に提案したいキッチンを紹介します。格好いい最新のシステムキッチンではありませんが、すっきりとした印象と使いやすさは参考になると思います。

カウンタートップをタイルに、シンクはほうろうにして、白にこだわったキッチン。清潔感が漂います。
 このお宅のキッチンの広さは3畳。独立タイプですが大きな写真を見る限り、狭さは感じないと思います。その理由は、ダイニングとの間の壁をやめてガラス戸にし、吊り戸棚を排除しているため。また、色は空間を広く見せる白を基調にしているのも効果的です。実際にリフォームをしたお宅の奥様も、思いのほか明るく開放的なキッチンになったと驚いています。カウンタートップに置いているものも、白、ステンレス、ガラスとシンプルな色や素材に決めているため、とてもすっきりとした印象です。家電製品には白が多く、雑貨類も白やガラス製などはすぐに手に入るので、このお宅のようなコーディネートは簡単にできると思います。
 今回、特に注目して欲しいのは、ワークトップの下が扉なしのフルオープンというスタイルです。リフォームをする場合、このタイプがいちばん安上がりです。カウンター下に入れる収納用のワゴンは、自分でサイズを合わせて購入すればいいので手軽。特にキャスター付きを選べば、自由に出し入れができるから便利です。使い勝手の面でも扉を開け閉めしなくてすむので、手間が省けますし、湿気もこもらないのでゴキブリ対策にもいいようです。所帯じみたものはワークトップの下や壁側の収納棚に入れ、目に触れるところには置かないというルールを守れば、キッチンは美しく楽しい空間になります。
 こうしたキッチンは大工工事中心になるため、このお宅のようなリフォーム費用は約100万円くらいの予算で済みます。最新のシステムキッチンでリフォームするより、ローコストは間違いありません。
鍋類はキャスター付きワゴンに収納。その奥にはフックを取り付けて、たまりがちな紙袋の保管スペースに。
目を引くワイングラスのラック。透明感があり、インテリアとしての効果も充分。
包丁は電子レンジのすき間を利用している点に注目! このお宅の奥様のアイディアですが、汚れにくく、すぐ取り出せて便利だそうです。
ゴミ箱は作業通路に出ていると邪魔になるため、シンクの下に収納。
撮影/目黒宜伸