Muffin-NetのSalvatoreです。先日、IH調理器を購入しました。
使い始めてまだ日は浅いのですが、かなり便利です。いくつか気づいたことをレポートします。
 通常、この手の商品は冬に買うものですが、夏まっさかりというのに、なぜIH調理器を購入したのか。それは、キッチンのガスコンロが使いにくかったからです。
 昨年、引っ越したのですが、引っ越し先の家についていたガスコンロは、外国製のものでした。外国製のガスコンロって、微妙な火加減のできるものは、ほぼゼロなんですね。
 おまけに、大と小、2口のガスコンロの間隔が狭くて大きな鍋を使うと、1口しか使えない。さらに、キッチンのスペースの関係から2口のコンロが縦に並んでいるのです。
 大きな鍋を乗せられるコンロがほしいと思ったのですが、ガスコンロの場合は換気の問題がある。で、ガスコンロほど換気に気を使わないで済み、安全性も高いIH調理器がいいんじゃないかと思って、買ったというわけです。
ガスコンロが外国製で縦に並び、大鍋ふたつは乗らない。
 ガスコンロは少々狭いのですが、幸い、わが家には大きなカウンターがあり、そこに出しっぱなしにして、ごく普通に使っています。フードプロセッサーやミキサーもそうですが、この手の家電製品は、一度しまってしまうと、結局使わなくなってしまいますよね。
 主に、ガスコンロに鍋が乗らないときに使っています。特に、菜っ葉をゆでるときは重宝します。たとえば小松菜を1束投入しても、すぐに再沸騰していい具合に仕上がります。ガスの大バーナーと同じ感覚で使えます。
 肉や野菜の炒め物をしても、十分に使えます。さすがに中華鍋をガスの大バーナーに乗せたときのようにはいきませんが、かなりシャキッと炒められます。
 強火を使う料理もさることながら、うれしかったのは、とろ火がきくこと。ガスコンロのとろ火がきかず、カレーやシチューなど焦げ付きやすいものを作るときは、鍋の前を離れられなかったのですが、7段階の火力調節が可能で、かなり微妙な火加減もできます。
 また、タイマーもついているため、消し忘れも防げる。そのため、カレーのルーを入れてから煮込むときや、カレーの温め直しをしても、ほとんど焦げ付せなくてすみます。
微妙な火加減ができるため、カレーを焦げ付かせずに作れます。
青菜をゆでても、しゃっきり仕上がります。
 
 IH調理器を買おうと思ったとき、かなり迷いました。松下、サンヨー、象印、日立など、ほとんどのメーカーで出しているのですが、IH炊飯器よりも特徴がわかりにくく、どれもみんな同じように思えてしまうのです。
 で、結局、IHに最初に取り組んだことと、1400Wと火力が他メーカーよりも50Wくらい強かったことで、松下電器のものを選びました。でも、内心では、どのメーカーの製品を選んでも、それほど差はないと思っています。おそらく、IH炊飯器よりも、メーカーごとの差は小さいはずです。
KZ−PH1(松下電器)/オープン価格(実売価格:15000円前後)
目玉焼きもきれいに作れます。
1000円の安物鍋でカレーの温め直し。いい具合に温まります。
 IH調理器は、磁力線で鍋自体を発熱させる方式のため、使う鍋を選びます。でも、わが家には、「IH対応」のマークのついた鍋は、ラゴスティーナの圧力鍋1つしかない。これが不安材料でしたが、大丈夫でした。
 磁石にくっつき、底が平らな鍋なら、たいていの鍋なら使えたのです。たとえば鉄製のフライパン。これで目玉焼きを作ってみたら、早いし、かなりいい具合に仕上がります。また、1000円の安物ステンレス鍋も使えました。
 しかも、これらのIH対応でも何でもない鍋は「何とか使えた」というレベルではありません。詳しくはいちばん下のコラムに書きましたが、IH対応をうたってある鍋よりも、むしろ加熱性能がいいくらいなのです。
 反対に、底にアルミを張ってあるラゴスティーナのパスタロボ(旧型)や、古いビタクラフトの多層構造鍋は、ダメ。どうも、高級な「18-10ステンレス」の鍋よりも、安物のステンレス鍋のほうがIH調理器には向いているようです。
 その鍋が使えるかどうかは、IH調理器で簡単なチェックができます。使えない鍋のときは、マークが表示されるので便利です。
 IH調理器を使っていて、何よりもありがたいのは、調理中、暑くないことです。鍋は熱くなるのでその熱気は感じますが、ガスコンロのような暑さはまったく感じません。
 試しに、調理中にIH調理器の上面をさわってみても、全然熱くない。鍋の中はグツグツ煮えているというのに、です。
 これまでは、プレート型のIH調理器は、カセットコンロのように、どちらかといえば冬のものだろうと、なんとなく思っていましたが、夏でも大丈夫なんですね。
 安物のステンレス鍋も使えるし、火を使わないので安全性も高い。また、火力調節の幅が広く、和風の煮物から揚げ物まであらゆる料理に使える。さらに、夏でも汗をあまりかかないですむ。これなら、1年を通じて十分に使えると思いました。
調理中にIH調理器をさわっても全然熱くない!
 
 購入してみて最初にしてみたのは、湯沸かしの実験です。IH調理器の最大の特徴は、熱効率が非常に高いこと。なんと83%もあります。そこで、1リットルのお湯が何分で沸くか、ガスコンロの大バーナーとIH調理器で比べてみました。
 鍋を水で冷やしてから1リットルの水を入れて沸かす、という方法で4回ずつ沸かしてみました。火力はどちらも最大です。
 最初に使った鍋は、ラゴスティーナの圧力鍋。わが家で唯一、IH対応が表示されている鍋です。その結果は、以下の通りでした。
◆IH調理器・・・・・・・6分前後
◆ガス大バーナー・・・・5分前後
 1分ほどIHのほうが遅くなってしまいました。思いのほか差がついたので、別の鍋でも試してみました。使ったのは、直系22cmの厚手の鉄フライパンです。1リットルは入らないので、5分の1の200ccの水を入れて沸かし比べてみました。すると・・・
◆IH調理器・・・・・・・1分前後
◆ガス大バーナー・・・・1分10秒前後
 何度試しても、IH調理器のほうが10秒くらい早く沸きます。ガスが遅くなったのは、フライパンが小さく、ガスの火が効率的に当たらないためだと思ったのですが、IHのほうはあきらかにラゴスティーナのIH対応鍋よりも早くなっています。
 気になったので、1000円の安物の鍋でも試してみたところ、なんと、ガスの大バーナーとほとんど同じ、5分前後で1リットルのお湯が沸きます。
 かなりおおざっぱなテストでしたが、鍋によってかなり差が出るのは間違いないと思います。それにしても、2万円以上もする「IH対応鍋」よりも、1000円の「無印鍋」のほうが早くお湯が沸くとは、うれしいやら、かなしいやら。