「賢い女のマネースクール」連載
/ファイナンシャル・プランナー

  2002年、日本の経済に希望は持てるのでしょうか、
それとも不況は続くのでしょうか。
 銀行が本格的に不良債権処理を始めています。これで不良債権処理が進み、倒産する会社も増えることになります。そうなれば、失業者も今以上に増えます。たとえ失業を免れても、収入が下がる可能性は大きくなるでしょう。
 表面的に見れば、物価(モノの値段)が下がり、モノが売れなくなるので価格競争はますます激しくなると思います。 消費者にとっては嬉しい話ですが、価格競争に耐えられない店やメーカーも出てきますから、社会全体で見れば手放しでは喜べない面もあります。
 不良債権処理には数年かかりますから、日本経済は、来年だけでなくこれから数年間は厳しい状態が続くと思います。
 ただし、不良債権問題は日本が元気を取り戻すのに必要な手続きです。問題が解決した後(10年後くらい?)の日本経済には、希望をもっています。
 個人レベルでこれからしなければならないことは、
1:当面の厳しい経済状況を乗り越えること
2:日本の将来の担い手となる子どもをしっかり教育すること

 このふたつだと思います。特に2は大切です。資源のない日本に必要なのは人材。新しい発想ができる子、問題解決能力の高い子を育てることは、経済復興に欠かせない要素です。


  リストラや、会社の倒産が当たり前の時代、
どんな心構えが必要でしょうか。
 失業したら、収入が途絶えてしまいますよね。いまの状況では再就職も簡単ではありません。あるいは勤務先の業績不振で、収入が減る可能性も大きいでしょう。
 どちらにしても、お財布はやせ細るばかりです。家計運営について真剣に考えておかないと、大変なことになるかもしれません。
 こういう時代は、家庭を小さな会社と考えて、自分が経営者になった気持ちで家計管理をすることが大切だと思います。
 たとえば、以下のようなことは、家計を預かる経営者として、最低限、把握しておくべきでしょう。
・いくら収入があるのか
・どんなものにお金を使っているのか
・持っている預貯金や貯蓄タイプの保険、不動産の額(いくらで売れるそうか)
・借金の残高

 もし、夫の収入が減ってしまったら、支出を減らすか妻が働いて収入を増やすかしかありません。支出を減らすにしても、「家計の収支と資産や借金」について何も知らなければ、どんな支出が減らせるのかわかりません。
 また、妻が働こうと思っても、すぐに仕事が見つかるわけではありません。子供が小さくて働けないことだってあります。
 日ごろから、自分はどんな仕事ができるのか考えたり、家計の収入が減っても数年間は耐えられるだけの資金を用意したりするなど、ちょっとした心がけが、万一のときに役に立ちます。


  借金は早めに返しておいたほうがいいでしょうか。
 使う予定のないお金があるのなら、住宅ローンなどの借金を減らしておくことをおすすめします。定期預金に預けても利息はほとんどありませんから、繰り上げ返済をして、支払う利息を減らしておいたほうが賢明です。
 ただ、手持ちのお金をすべて借金の返済に回してしまうと、不測の事態が起きたときに大変です。万が一に備えて、少なくとも200万円くらいは手元に残しておきましょう。 高金利のカードローンは問題外です。よほどのことがあっても利用すべきではありませんし、現在ローンのある人は、なるべく早く精算してください。

  物価が安くなったので、そろそろブランド品や大型家電を
買おうと思っているのですが、今買っても大丈夫でしょうか。
 いつ失業するかわからない時代です。それに、どこの家にも物があふれています。安いから買うという発想は、もう捨てましょう。
 必要なら買う、必要でないなら買わない。それがいちばん賢い選択です。
 ただし、失業の心配もなく、貯蓄もバッチリという人まで、節約する必要はないと思います。
 不景気のときは、みんなが物を買わなくなるから、ますます不景気になるというのが経済の仕組みです。余裕のある人は、遠慮なくお金を使ってくださいね。

「ファミリークリニック」連載/作家、医学博士

  私たちをめぐる医療の環境は、もっとよくなるでしょうか?
 病院側に、変わらなくてはいけないという意識が顕著になってきました。
 医師と患者の関係には明らかな上下関係があり、威張っている医師もいました。話を聞いてくれない、聞きたいことが聞けないといった患者の声も多かったと思います。
 しかし、高圧的な態度で患者に接している病院は、これからは経営が成り立ちません。このため、医師やナースの接客訓練を始めたり、医療事故その他に対する危機管理委員会を設ける病院も目立ってきています。
 医師の経歴や趣味を小冊子に記して、院内に置くようになった病院も多くなりました。売店を充実させたり、レストランをきれいに整備するところも急速に増えています。こういう病院であれば、意識改革はそれなりに進んでいると見ていいでしょう。病院選びのひとつのポイントです。

  病院側のサービス向上に対応して、
患者の意識改革も必要なのではないかと思うのですが、
患者へのアドバイスがあれば、教えてください。
 病院が変わるだけでは、日本の医療は良くなりません。やはり患者も意識を変えてもらわないと、結局は損をします。
 そのためには、何よりも、医者任せでない患者になることです。同じ医師といっても、診療レベルや技術レベルに違いはあるし、患者との相性だってあります。ひとりの医師の診断や治療方針が絶対ではないのです。
 疑問点があれば、勇気を出して医師に聞く、もしおかしいと思ったら別な病院で診察を受ける、治療方針の決定に当たっては、メリットとデメリットを医師から聞いて、納得してから自分で決める。これくらいのことはすべきでしょう。
 まともな医師ならば、第三者の医師から意見を聞く「セカンドオピニオン」もいやがらないはずです。病気の治療をする際は、ぜひ自分の意見を持ってください。

  来年の医学界には希望が持てますか?
うれしい出来事は起きそうでしょうか。
 大きな変化はないでしょうが、その準備の期間にはなるような気がします。医療経営者に多少危機感が出てきたことは、変化のきざしのひとつです。
 ただし、新しい治療薬に関しては、だいぶ希望を持っています。たとえば、アルツハイマーなどのボケの治療薬。これは、ものすごいスピードで開発されており、来年もかなり期待できます。このほか、偏頭痛の薬にも、イミグランなど、とてもよく効く薬が登場しています。
 これも製薬会社の景気がいいせいだと思います。本当によく効く、新しい薬を次々に開発して市場に投入しているせいでしょう。

「どうなるアフガニスタン」監修
/軍事ジャーナリスト

  激動の2001年を経て、2002年、
世界はどんなふうになるのでしょうか。
 2001年の最も重要な事件はアメリカへの同時多発テロとアフガン戦争。変化としては、ロシアとアメリカ、アメリカとパキスタンの関係が親密になったこと。逆に中国とアメリカの関係は冷却しました。
 このように国際化はどんどん進み、あの国が、この国がなどと、一国や一地域の枠で物事を考えていては、ますます生存に適さない環境になってきました。

  来年はアフガニスタンの復興に日本が協力する年に
なると思いますが、うまくいくのでしょうか。
  湾岸戦争のころから、「日本は金を出すだけだ」と非難されて国際社会から感謝されてこなかったせいか、今度のアフガニスタン復興支援が日本のイメージアップにつながればいいと、誰もが思っていることでしょう。しかし、どうでしょうか。
 なぜなら、政治に期待が持てないからです。政治は相変わらず地元利益誘導型で、国から地元にいくら予算を取ったかが、政治家の評価基準になっています。
 これではアフガニスタン復興を日本のイメージアップにつなげることは無理でしょうし、日本人が未来型社会を築くのも無理です。
 来年からのアフガニスタン復興には、世界各国から莫大な援助金が殺到します。その援助金をめぐる政権内の対立が起きる可能性もあります。
 日本はお金は出すが、口(使われ方)は出さないというように見られていました。これからは口も出すべきです(ODAは政治家の利権になっていたという理由もあります)。そうしなければ、どれだけお金を出したところで、日本の支援がイメージアップにつながることはないでしょう。
 でも、こういったことに、日本でも多くの人が気付き始めました。それが大きな力になって社会を動かせば、希望が持てるようになるかもしれません。

  日本の自衛隊は、アフガニスタンで平和維持活動が
できるのでしょうか。
 日本が自衛隊を派遣するとはまだ決めていません。おそらく当分は無理だとおもいます。
 自衛隊に地雷の処理をさせると言っていますが、実際に行うのはアフガンの人です。その人たちを技術指導するという案が検討されてします。自衛隊の海外活動はまだ子供の段階です。

  アメリカはテロを根絶するまで戦うと言っているみたいです。
新たな戦争が起きることはありませんか?
 テロの根絶といっても、結局は国際テロ組織の壊滅と、独裁国家の大量破壊兵器(核、化学、生物兵器)を破棄する戦いのようです。独裁国家とはイラクや北朝鮮です。
 そこまでアメリカがやるのか、現段階では、まだはっきり見えてきません。でも、これが本当に行われたら、大変なことになるのは間違いありません。
  国際政治や軍事は、私たちからは遠い存在のように
思ってしまうのですが、平和が大事という気持ちはあります。
この気持ちを少しでも生かすために、
1個人にできることはあるでしょうか?
 今のようにボーダレスの時代では、軍事問題は身近な存在です。世界から戦争やテロを生む要因を少しでも減らすことが必要です。自国はもちろんですが、他国のこともよく知ってほしいと思います。そうすれば、社会が危険な方向に進まないように気をつけるこができるし、平和を求める声を上げることもできます。
「CMミュージックライフ」連載/音楽推薦家

モー娘。も来年は正念場?!
 今年のようなサウンドには皆、飽きが来ていると思います。それは曲に音楽的な「深み」や「仕掛け」がないから。ピンクレディーやキャンディーズだって、そりゃ「ヒット狙い」の戦略だったけれど、10年経っても、15年経っても「いい曲だな」「また聴きたいな」と思わせる「音楽職人」のテクニックが潜んでいました。しかし例えば「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」を夜寝る前にひとりで聴いて、「ああ、いい曲だなぁ」とじーんとしますか? しませんよね。“モー娘。系”を批判しているわけではなく、むしろ「もったいないな」「残念だな」と思います。アイドルにたっぷりと「いい曲」を歌わせる戦略だってあるはずなのに。
懐かしいアーティストの復活の年
 もしかしたら'80年代に人気だった歌手がブラジル系のサウンドなどでお茶の間に登場するかもしれません。大沢誉志幸、杉真理、南佳孝などなど、ある人はライヴで、ある人はアルバムで、ブラジリアン・サウンドやジャズなどに接近しているようです。松尾清憲という人にも再び注目しています。 なんだか、あの頃のポップスが懐かしいのです。それが今、どこにもない種類の音楽になっているようですし…。
 

●大沢誉志幸
『まずいリズムでベルが鳴る』1983.06.22
作曲活動を中心としていた大沢誉志幸のソロデビュー盤。
『CONFUSION』1984.07.10
人気曲「そして僕は、途方に暮れる」「その気×××(mistake)」収録。
 

●南佳孝
『SPEAK LOW』1979.6.21
「モンロー・ウォーク」収録の人気盤。
『MONTAGE』1980.5.1
オープニング「憧れのラジオ・ガール」なんて、ほんとにカッコイイ!
 

●杉真理+松尾清憲
●『BOX POPS』1988/05/05
この2人(+小室和之、田上正和)はかつて「BOX」というユニットを組んでいました。

●松尾清憲
●『SIDE EFFECTS−恋の副作用』1985 『Help!Help!Help!』1985
全曲名曲(断言!)。